
新中部空港が位置するやきものの街「常滑」に[INAXライブミュージアム]はあります。
土は水を得て形となり、火を通してやきものになります。
土とやきものが織りなす多様な世界を、観て、触れて、感じて、学び、創りだす、体験・体感型ミュージアムです。
[INAXライブミュージアム]公式サイトより引用
やきものの世界のなかで、当社栄四郎瓦の作る粘土瓦も「土と炎と技の集大成」と言えます。
ものづくりの心を伝える[INAXライブミュージアム]は、主旨毎に6つの建物で構成されています。
[窯のある広場・資料館] [世界のタイル博物館][土・どろんこ館] [陶楽工房][ものづくり工房][建築陶器のはじまり館]、外観にも各々違う趣きがあり、建ち並ぶさまに・・・実は、ときめいてしまいます。私の好きなこの建物。その2館の屋根が栄四郎瓦で葺かれていることに誇りを感じます。

屋根材:和形53A切落・一文字軒瓦|銀いぶし|450㎡

屋根材:プラウドプレイン|銀いぶし|830㎡
[世界のタイル博物館]は、以前は天然スレート(玄昌石)葺きでした。
屋根の葺き替えのお話をいただいた際、玄昌石の魅力を継承可能であろうシンプルでシャープな形状のプラウドプレイン(粘土瓦)を当社は提案しました。
多くの方が来場される[INAXライブミュージアム]の施設に安全性は絶対条件。
安全面では、瓦に施した防災機能とガイドライン工法に基づいた施工を説明しました。
設計価格(材工)も、金属屋根材と比較して納得していただけるものでした。
また、錆びや塗り直しの心配要らずのプラウドプレインは、メンテナンス費を抑えられるメリットがあります。前述の景観・安全性も含めてトータルに自信を持ってお薦めできました。
こうした経緯(情熱)で[世界のタイル博物館]は、プラウドプレインで葺き上がりました。
この新たな屋根に対しては、「よりすっきりとしていて意匠面でもバッチリ!」とのお声や、安全性も高く評価いただき、とても安堵しました。
[INAXライブミュージアム]にお出かけの際は、視線をやや上に、 瓦屋根も“観て、” ください。
関連「施工写真」ページ: プラウドプレイン