■屋根の結露について
天気の良い日、特に降雨の後に晴れ上がった時などに、瓦の下に葺かれたルーフィングなどの下葺材の上に結露が発生し、発生した水が流れ出ることがあります。瓦裏面の温められた空気が、相対的に温度の低い野地または下葺材に接して発生したもので、雨水ではありません。
瓦屋根では、こうした結露水や、瓦の隙間から入った雨水に対し、瓦の下にルーフィングなどの下葺材を貼ることで対応しています。瓦を止めつける瓦桟で流れる水を止めることは雨漏りの原因になるため、水を軒先に流す工夫として、縦桟などを施工することを推奨しています。また、軒先でも下葺材の上を流れた水を雨どいに落とす工夫として軒先板金を取り付けることを推奨しています。
屋根に発生する問題として、長い年月の間に野地板が腐ってしまうという問題を耳にします。これは、冬などの外気温度の低い時期に、建築物内部の温められた空気が、野地板の周辺や下葺材の内側で結露をおこすことによって、野地板が濡れた状態になることによっておこる問題であると考えられます。換気や断熱などの建築物の構造的な対策が有効であると思われますが、屋根工事の分野でも透湿性のある下葺材を使用するなどの対応策が考案されています。